MMORPG

ちょっと間が空きましたが続き。
今日はプレイヤースキルについて。
 
韓国とヨーロッパのギルドが激しく交戦してたw
 
 Guild WarsというMMORPGがなかなか評判がいいらしいので早速始めてみました。毎月プレイ料金が必要な量産型MMOと違って、一度パッケージを買ってしまえばそれ以降のプレイ料金は無料になるので、評判通りの出来なら本格的に始めようかと思っています。

 このゲームはLvの上限が20という点が他の量産型MMOとの大きな違いです。当然ですが、Lv20なんて少しプレイすれば誰でもすぐに到達できてしまいます。という事は、あとは選択したスキルとキャラクタの装備によって強さが決まるのかな?と思うかもしれませんがそれは違います。

 このゲームにおけるキャラクタの強さはプレイヤースキルが8割を占めます。装備やLvといった要素は残りの2割に過ぎません。ちなみにROのような量産型MMOは全く逆で、キャラクタの強さの8割は装備とLvによって決定します。ROをひたすらプレイする事でLvを上げて強くなるゲームとすれば、Guild Warsはやり込む事で経験を積み、プレイヤースキルを上げる事で強くなるゲームなのです。

 また、Lvを上げる事が目的となっている量産型MMOとは違い、このゲームのLv上げはゲームに慣れる為の作業でしかないので、既に操作方法を熟知している人向けに最初からLv20でキャラクタを作成する事も可能となっています。もしROで最初からLv99のキャラクタを作成できたら、目的が無くなってすぐに飽きてしまうでしょうね…。

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 量産型MMORPGのゲームシステムは、時間さえかければどんな人でも強くなれるという点が特徴です。逆に言えば、他のMMOをいくつも経験したMMOが得意な人=ゲームが上手い人であっても、時間をかけなければ強くはなれないという事でもあります。

 そのため、ROをはじめとする量産型MMOでは「時間がある奴だけが強くなれる」「時間さえあれば誰でも強くなれる」「時間のない人間はプレイしても無駄」といった考えが当然の事として受け入れられています。では時間の無い人間はどうすればいいのか、結局はRMTBOTに頼らざるを得なくなってしまうのです。

 これがROだけなら別に構わないのですが、問題は他のMMOに与える影響です。ROからMMOに入った一部のプレイヤーというのは、「時間さえかければ誰でも強くなれる」「時間をかけた人間だけが強くなれる」というのがMMORPGの共通のルールだと思っています。

 プレイすることで経験を積み、プレイヤースキルを上げる事で強くなるゲームはROユーザにとっては「覚える事が多い面倒なゲーム」でしかなく、単純に時間をかけてモンスターを倒し続け、クリックするだけでレベルが上がるようなお手軽なゲームこそが本来のMMORPGだと思っているのです。

 また、ROのシステムがMMORPGのデフォルトだと思ってしまっているがために、他のMMORPGを受け入れられないだけでなく、あまつさえ他のMMORPGクソゲーと評する人間まで現れている始末。本当にこれでいいのでしょうか?
 

 
 お隣の韓国ではゲーマーが一つの職業として認められています。しかしプロのゲーマーになるのはそう簡単な事ではありません。ごくごく一部のゲームの「上手い」人間だけがプロゲーマーになれるのです。
 この「ゲームが上手い」というのはMMOに限った話ではありません。格ゲーで何十連勝もできる人、弾幕シューティングをノーミスでクリアできる人、ゴルフゲームを凄いスコアで回る人、ジャンルは違いますが、彼らは皆膨大な知識と神技のようなスキルを持っています。MMORPGも同じように、古くはUODiabloの時代からPvPでとんでもなく強い人というのは存在しました。

 ではROの場合はどうでしょうか。例えばGvGで毎回勝利しているようなギルドはそれだけ金もあるし人も多いです。ですが、それは決してゲームが上手いという訳ではありません。単にそれだけ長い時間プレイしているというだけです。つまり、強い≠上手いという事ですね。

 昔はPvP専門でやっている人も数は少ないものの確かに居たので、PvPで強い人=上手い人も存在したのですが、そもそもRO自体がPvEベースに開発されたMMOなので、結局のところプレイヤースキルよりも装備で勝ち負けが決まってしまう面があり、殆どの人はPvPベースの他のMMOなどに移ってしまったようです。そのため、現在のROでは「ゲームの上手い人」という言葉は既に形骸化しています。

 ゲームが上手くなりたいという欲求はゲーマーになら誰にでもあるものだと思います。しかし、やり込んで上手くなればなるほど(いい意味で)有名になれる一般のゲームと違って、プレイすればするほど廃人と呼ばれ(悪い意味で)有名になれる。これがROというMMORPGなのです。

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 ライトユーザ向けMMORPGと言えば聞こえはいいかもしれませんが、ROの場合はやれBOTだの、やれRMTだの、やれ横殴りだの、ゲームシステム以外の部分であまりにも問題がありすぎます。もしこのままROがぐだぐだとサービスを続ければ、MMORPGというゲームを勘違いした人間が量産され続ける事になります。
 腐ったルールやマナーに毒された人間や、MMORPGの本来の遊び方を知らない勘違いネットゲーマーを量産し、更にはRMTBOTの温床となって他のMMORPGにまで悪影響を及ぼす。そんなMMORPGは百害あって一理なし。今すぐにサービスを終了すべきでしょう。