電車男

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 視聴率は高いらしいですね。あまり興味ないので見てませんが、職場の女の子が「電車男見た?結構面白かったよ」と言っていたので割と評判はいいらしい。でもまあ、実際に電車男を見て秋葉系オタクと付き合ってもいいと思うかと聞かれれば、ほとんどの人は「NO」と答えるでしょう。現実はそんなものです。
 電波男風に言うと、今の電車男のメディア展開は秋葉系オタクでも恋愛ができるんだ!とオタクを煽って恋愛資本主義に参加させようとするマスメディアの策略だ!って感じでしょうか。
 必死になって頑張る電車男を応援し、共感する人がいないとは言いませんが、実際には「やっぱりオタクって気持ち悪いね(笑)」とオタクを嘲笑い、優越感に浸っている人がほとんどでしょう。電車男は「オタク=キモい」という固定概念を人々に植えつけようとしているんですよ。そう考えると、どうにも電車男を見る気になれません。

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 電車男2chで相談しながら、美容室に行ったり、服を買ったりして脱オタを試みる訳ですが、重要なのは電車男脱オタしたから彼女ができたのではなく、電車内で女性を助けた事がきっかけで女性と知り合い、そこから脱オタを目指したという事です。
 電車男がネタなのかどうかは置いておくとして、電車内で女性を助けてお礼にティーカップを送られてくるなんてのは現実にはまずありえません。余程のイケメンならそういった出会いもあるのかもしれませんが、オタクという時点でまず無理でしょう。そういった日常での出会いを求めるなら、まず最初に外見をどうにかするのが先決です。
 脱オタというのはアニメやゲームといったオタク趣味を止める事ではなく、身だしなみを整えてオタクだと思われないような格好をする事だと私は思っています。脱オタすると言って持っているゲームや漫画を全て処分したところで、いつもと同じじネルシャツを着て秋葉原を歩いているのでは本末転倒です。
 電車男が、お洒落になった事がきっかけで彼女ができた、という話だったら良かったんですけどね。あれを服装に無頓着なオタクが見て、「オタク全開の格好でもチャンスがあれば彼女ができるんだ」と思ってしまうのは非常に危険だと思うのです。