MMORPG

アイテム課金とか

 パンヤアイテム課金が上手いと思うのは、決してゲームバランスを崩すような強力なアイテムを販売していない点だと思う。最近アイテム課金を行うMMORPGが増えていますが、ゲーム内の通貨で買える装備とリアルマネーでしか買えない装備であまりに性能差があると「ゲームを楽しみたければ現金で装備を買え」というのが暗黙のルールになってしまい、金を払ってまで続けたくないというユーザは自ずとゲームから離れてしまいます。
 パンヤの場合は、様々な衣装を販売しているものの、どれもゲームバランスを崩すような強力なものではなく、性能も似たり寄ったりなのでアバターのような感覚で自由に装備を選ぶ事ができます。またゲーム内のポイント(PP)でしか手に入らない装備を用意したり、キャラクタの強さに直結する能力値はゲーム内のポイントでしか上げる事ができないようにする事で、課金していないユーザでも楽しめるよう配慮がなされています。そもそもパンヤの場合、強くなるためには装備よりもプレイヤーの腕前が重要になりますからね。

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 MMORPGの場合はその殆どが戦闘してLvを上げるのが目的なので、武器や防具はより強いものを装備するというのが基本となります。有料で販売されているアイテムも、現金を払って買う価値があるような強力なものが多く、それがゲームバランスを崩す要因となっています。ROの青箱・紫箱パッケージや、ラグくじなどはメーカーが自らゲームバランスを崩しているいい例です。
 そもそも、メーカー側が「みんな強くなりたいんだから、適当に強力な武具を売れば買うだろ」といった安直な考えでアイテム課金をしているのが悪いのです。何も販売するのは武具でなくてもいいだろうと。例えばステータスには全く関係のないアクセサリや装飾品の類、最近流行のペットなどを有料で販売するのも一つの手でしょう。ROのようなLvで強さが決まってしまうゲーム以外であれば、取得経験値を増やすアイテムやスキルの再割り振りを可能にするアイテムなんてのもいいかもしれませんね。
 アイテム課金に移行する事で採算が取れなくなるMMORPGも確かにありますが、安易に強力なアイテムを販売するのではなく、無料で遊んでいるユーザがお金を払ってもいいと思うようなアイテムやサービスを提供できれば、どんなMMORPGであろうとアイテム課金でサービスを提供する事は不可能ではないと思います。