mixi

mixiは健全か否か

 mixiを巡回すると今でも本名でやっている人を多く見かけます。彼らはネットで本名を晒す事に何も抵抗がありません。何故ならそれが当たり前だと思っているからです。これが会員数も少なく入会審査がもっと厳しいコミュニティであれば本名のみでも別に構わないのですが、知っての通りmixiはメールアドレスを所持している18歳以上の人間であれば、招待メールを送るだけで誰でも参加できるというザル審査です。
 mixiを利用する人間の目的は様々です。出会い系と勘違いしてナンパ目的で始める人間や、宗教勧誘、詐欺、悪徳商法など、全員が純粋に他人とのコミュニケーションを求めている訳ではありません。それを知ってか知らずか、巡回していると名前だけでなく、写真、年齢、性別、趣味、住所、経歴、職歴、といったパーソナルデータを誰にでも見えるように公開している人を多々見かけます。本人は自分を紹介する事で「自分という人間に興味を持って欲しい」「友達になって欲しい」と考えているのかもしれません。しかし、その情報を悪用しようとする人間がいるのを忘れてはいけません。
 

 最近、mixiで自分の犯罪を暴露して祭られている人をよく見かけます。日記を見てみると、そういった人らはmixiを現実世界の延長と考えているようで、友達に仕事の愚痴でも語るような感覚で他人への誹謗中傷を簡単に日記に書いてしまうパターンが多いようです。サービス業店員が客を誹謗中傷する日記を書くなんてのは前にもありましたが、最近では「昨日、飲酒運転をしたけど捕まらなかった(笑」「昨日、万引きしちゃった(笑」などと平気な顔で日記に書き込みをする非常識なユーザもいるようです。
 mixiを見ているのは自分の友人だけではありません。友達なら「冗談だろw」と笑って流せるネタでも他人から見れば立派な犯罪です。住所氏名まで公開した上で自分の犯罪を暴露しているのですから、これはもう「逮捕してくれ」と言っているようなものです。
 最近は義務教育でもPCを使った授業を取り入れ、メール送信やブログを書く際のマナーといった基本的なネチケットを教えている為か、逆に中高生の方がネットでのマナーをよく心得ているように感じます。mixiで自分の犯罪を自慢するような馬鹿に20〜30代の人間が多いのは、PCではなく携帯メールからネットを始めた世代でネットに対する危機感が薄すぎるのが原因ではないかと思います。
 mixiは閉じたコミュニティではありますが、ユーザ数は既に500万人を越えており、それこそニートから政治家まで様々な人間が参加しています。そして自分の書いた日記は非公開にしていない限りmixiユーザの誰にでも見る事が可能なのです。それを忘れてはいけません。結論「犯罪は論外だが、まず他人に見られて困るような事は日記に書くな」って事ですね。