日々


 職場の新入社員にふと「就職活動中どれくらい面接受けたの?」って聞いてみたら「ここ入れて2つだけです」という明快な答えが。それなりの大学を出ているのかと思ったら「専門卒ですよ」との事。どうやら就職氷河期という言葉はもう過去のものになったようです。
 ちょうど1980年±2年くらいの生まれの人は、就職超氷河期と呼ばれていた時代に就職活動をしていました。20社、30社の面接なんて当たり前。毎週のように合同企業説明会に参加し、試験を受け、面接をしては落とされる。それを何度も何度も繰り返して、ほんの一部の人だけが企業に就職できる。自分の望む職種でなくてもいい。営業でも何でも就職できるだけマシ、なんてのが当たり前でした。
 いつまでも派遣やフリーターなんてやってる奴はバカだ。やる気が無いのが悪いんだ。と偉い人は言いますが、どんなにやる気があっても、働く気があっても、就職したくてもできなかった。望まない職種に就くか、派遣やフリーターに逃げるしか道がなかった。そんな時代もあったんですよ。それに比べれば、自分で仕事を選ぶ事ができる今の学生は恵まれてるよなあと思った訳です。