MMORPGに熱中する事による弊害

「MMORPG」の画期的特性とは何だったのか
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　昨日ちょうどチャットでこんな話をしていました。MMORPGとオフラインゲームの最も大きな違いとは、MMORPGはオフラインゲームでは決して得る事の出来ない自己顕示欲を満たす手段となり得るという点にあります。これは一種の麻薬です。一度MMO中毒になってしまうと抜け出すのは容易ではありません。
　また、もう一つの重大な弊害としてMMORPG中毒になった後でゲームを引退した人間は、オフラインゲームに対する興味が無くなる（或いは極端に低くなる）という点があります。オフラインゲームというのは基本的に自己満足でしかありません。RPGでLv99まで上げても、オニオンソードを何本取ろうとも、それを評価してくれるのは友達くらいのものでしょう。
　ところがMMORPG中毒になっている人間は、時間をかけてLvを上げる事で「やっぱり○○さんは強くて頼りになるね♪」と他人に評価される事に慣れてしまっており、そういった外からの刺激のないオフラインゲームを純粋に楽しむ事ができないのです。これはゲームに限らず、アニメを見たり漫画を読んだりといった行為にも同じ事が言えます。彼らにとっては他人に評価されない行為（努力）は全て「無駄な事」でしかないのです。
　この状態が進行すると、無気力状態に陥って何にも興味が持てなくなり、他人に「この漫画が面白いよ」などと薦められても「文字を読むのが面倒」などと言って興味を持とうとせず、まるで好奇心というものが欠落してしまったかのような状態に陥ってしまいます。
　MMORPGを引退したはずが一ヵ月もしないうちに戻ってくる人というのは、大抵この無気力状態に陥った結果「やはり俺にはMMORPGしかないんだ」という禁煙に失敗するニコチン中毒患者のような状況で復帰してしまうのだと思っています。
　ギャンブルや酒と同じ、一度廃人になった人を抜け出させるのはそう簡単な事ではありません。「MMORPGなんてクソゲーだろ！」と頭ごなしに否定すれば「そんなことない！」と反発されてしまいます。かと言って「MMORPGもいいけどたまには他のゲームもやろうぜ」と軽く言うだけでは本人は聞いてくれません。どうすれば平穏無事にMMORPGを引退させる事ができるのか。これは非常に難しい問題です。